絵本作家の夕闇ほたるは、唯一の家族だった愛犬はなこの最期を看取れず、後悔の日々を送っていた。夢で会うはなこはいつもしっぽを振って笑っているように見えるが、反面、彼の悲しみは深くなるばかりだった。
そんなある晩、庭をぼんやり眺めていると、雪柳の下に生えていたまピンク色のきのこが突然動き出した。左耳がピンクのきのこで見た目は犬っぽく、しっぽをぶんぶん振って走り寄ってくる。
不思議に思いながらも同居生活を始めるが、つぶらな瞳のかわいいけど謎のこの生きものの目的は果たして…?
脚本:田中 仁/コンテ:浅野景利/演出:浅野景利